日々の生活を豊かにする言葉<22>
「緊張した集中」と
「リラックスした集中」です。
どちらも同じ集中に思えますが、
脳内の活動状況が異なります。
緊張した集中
緊張した集中の場合、
脳の中では「ベータ波」という
脳波が現れています。
ベータ波は、
興奮しているときに出る脳波です。
14~30ヘルツの波であり、
小刻みな波形が特徴です。
高い集中力を発揮できますが、
活発な頭脳活動でエネルギーの消耗が早いため、
短時間しか続かないデメリットがあります。
興奮の度合いにもよりますが、
緊張した集中は一般的に
「90分が限界」と言われています。
大学の講義が「1コマ90分」であるのも、
こうした理由です。
リラックスした集中
リラックスした集中の場合、
脳の中で「アルファ波」という脳波が
現れています。
8~13ヘルツの波であり、
ベータ波より緩やかな波形が特徴です。
睡眠中に出やすい脳波ですが、覚醒時も、
リラックスしていると現れます。
脳はリラックスしているときにも、
頭の回転が速くなる特徴があります。
脳は落ち着いているため、
エネルギーの消耗が穏やかな状態で、
頭の高速回転を維持できる特徴があります。
結果として、
集中力が長続きしやすいのです。
リラックスした集中は、
体力が続くかぎり、
いつまでも持続できる特徴があります。
漫画が面白いと、
何時間でも読んでしまう状況と同じです。
さて、
どちらの集中力がいいのでしょうか?
やはりおすすめは
「リラックスした集中」です。
勉強であれ仕事であれ、
集中力が長続きしなければ、
十分な効果が得られないでしょう。
集中力を長続きさせるから、
成功につながりやすくなります。
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