逆境を乗り越える方法<20>
選択肢があって、迷うことがあります。
迷っているとはいえ、
意外とエネルギーを消耗します。
迷う時間は、生産的な時間でも
クリエイティブな時間でもありません。
ただの不毛な時間です。
「どうしよう、どうしよう」と
迷う時間だけが過ぎていき、
その時間に何かが生まれることはありません。
そのため迷う時間は、
少なければ少ないほどいい。
迷いが生じたとき、イエスであれノーであれ、
少しでも早く決断して、
前に駒を進めることが大切です。
では、
どのような基準で選べばいいのでしょうか。
ここで参考にしたい判断基準があります。
わくわくしながら迷うなら、
両方選びましょう。
わくわくしているということは、
心がポジティブに反応している証拠です。
「どちらも好きだ! どちらも魅力的だ!
どちらも選びたい!」という本音があります。
興味関心があり、
期待や喜びで心が弾んでいて、
前向きな気持ちがあります。
「どちらも選びたい」と思っているなら、
両方選ぶのが正解です。
たとえば、
レストランでパンケーキとパスタで迷ったら、
両方注文すればいいのです。
少しお金はかかりますが、
一度で二度楽しめます。
両方を楽しむことで、幸せも2倍になります。
幸せを制限する必要はありません。
欲張りな選び方に思えますが、誤解です。
人生の貴重なチャンスを生かす選び方です。
人生を楽しむためにも、
チャンスが目の前にあれば、
貪欲になっておくことが大切です。
したがって、
わくわくしながら迷うなら、
両方選ぶのが正解です。
<もやもやしながら迷うなら、
両方選ばない>
もやもやしながら迷うときもあるでしょう。
もやもやしているということは、
心がネガティブに反応している証拠です。
「どちらも嫌だ。いまいち納得できない。
どちらも選びたくない」という
本音があります。
もやもやしながら迷うなら、
両方選ばないほうがいい。
もやもやしながら迷うということは
「どちらも嫌だ」という本音がある証拠です。
もやもやがあるということは、
何らかの不安や懸念点があるともいえます。
心にしこりが残っている状態で無理に選ぶと、
後悔を招く可能性があります。
「やっぱり選ぶべきではなかった。
何だか嫌な予感がしていた」と
後悔することになるでしょう。
不安や懸念があるなら、
それを解消させるのが先決です。
心の違和感には敏感になっておくことが
大切です。
明確な根拠がなくても、
違和感には正直になっておくほうがいい。
健康や財産が関わることならなおさらです。
少なくとももやもやが晴れるまでは、
判断を保留しておくのが賢明です。
したがって、
もやもやしながら迷うなら、
両方選ばないのが正解です。
もちろん現実は、
そう単純にいかないことがあるでしょう。
実際は予算や時間が限られていたり、
一方を選ばざるを得なかったりする
条件などがあるはずです。
あくまで理想論ではありますが、
迷ったときの判断基準の1つとして
覚えておく分には損はないはずです。
理想論ではありますが、
人生における幸福論でもあるのです。
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