逆境を乗り越える方法<12>
問題が起こったとき、どんな言葉を発するか。
ここは問題解決の成り行きを決める、
大切な場面です。
厄介な問題が起これば、
普通は慌てふためくでしょう。
「大変、大変」と騒ぎやすい場面です。
しかし
「大変、大変」と騒ぎたくなっても、
できるだけ控えるのが得策です。
「大変、大変」と騒いでいると、
自分に悪い暗示をかけることになります。
不安と焦りが助長され、
ますます心拍数が上がって、
心と視野が狭くなります。
どんどん谷に転げ落ちているような
錯覚が生まれます。
冷静な判断ができなくなり、
どんどん気持ちの余裕がなくなります。
「大変、大変」と騒ぐことで、
理性と自制心が失われ、
さらに事態がエスカレートする。
自分で自分の首を絞めるようなものです。
自己暗示の力が悪い方向に働いてしまう。
また
「大変、大変」と騒ぐことにも
エネルギーを使います。
余計なところでエネルギーを消耗していると、
疲れやすくなり、問題解決に回す
エネルギーまで足りなくなってしまいます。
「大変、大変」と騒いでいると、
ますます大変になるのです。
<問題が起こったときは
「大丈夫、大丈夫」と笑おう>
問題が起こったときはどうすればいいか。
逆のことを心がけるのです。
「大丈夫、大丈夫」と笑っていましょう。
「そんなこと言っていられない。
笑っている場合ではない」
そう思うかもしれませんが、
騙されたと思って試してみてください。
難しい問題が発生したら、
まず心を落ち着かせるのが最優先です。
冷静にならなければ、
解決できる問題も解決できません。
「大丈夫」という言葉は、
我を取り戻す言葉です。
「大丈夫、大丈夫」と言っていると、
だんだん心が落ち着いてきます。
これも自己暗示の力です。
「大丈夫、大丈夫」と笑っているうちに、
だんだんポジティブな気持ちにも
なってくるでしょう。
平常心を取り戻せ、心拍数が正常になり、
心に余裕が出てきます。
少なくとも気持ちが上向きになるのは
間違いありません。
気持ちさえ上向きになれば、
後は行動するのみです。
冷静と落ち着きがあるおかげで、
適切な判断と正しい行動が
取れるようになります。
笑っていれば、
やる気とパワーが生まれるので、
問題解決にも集中しやすくなります。
また、明るい雰囲気が出るので、
周りの人の協力も得やすくなります。
「大丈夫、大丈夫」と笑っていれば、
本当に大丈夫になるのです。
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