幸せのタネをまく方法<17>
私たちはいつの間にか
「ある考え」にとらわれています。
「立派な人にならなければいけない」です。
「立派な親にならなければいけない」
「立派な上司にならなければいけない」
「立派な先輩にならなければいけない」
もちろん立場もあるでしょう。
親・上司・先輩など、
手本とされる立場であれば、
ふさわしい生き方や振る舞い方が
求められます。
手本としてふさわしい生き方や
振る舞い方ができれば、
尊敬と人望を集めることができるでしょう。
「立派な人にならなければいけない」と
考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、ここに落とし穴があります。
立派な人になろうとすると、
人目を気にするようになります。
余計な緊張をもたらし、
ストレスが増えます。
素晴らしい行動をしなければいけなくなり、
強制感が出てきます。
中には、立派な人になれず、
挫折に終わる人もいるでしょう。
立派な人になれなければ
「自分はダメな人間だ」と
自己嫌悪に陥ってしまいます。
立場があるとはいえ、
立派にとらわれるのも問題です。
立派な人にならなければいけないと思うと、
人目と評価ばかりが気になって
落ち着きません。
余計なストレスやプレッシャーを
感じてしまい、心が疲弊していきます。
自分が自分でなくなり、
複雑な葛藤に悩まされることになるでしょう。
「立派だね」と言われても
「無理をしているのだけどね」と
思い悩むようになります。
たとえ立派な人になれたとしても、
無理をしているなら長続きしません。
自分を「立派」という型にはめてしまい、
生きるのが苦しくなります。
立派な人にならなくてかまいません。
立派な人になれなくてもいいのです。
立派な人になれないからといって
自己嫌悪になる必要もなければ、
自分を責める必要もありません。
人間失格でもなければ、
ダメ人間というわけでもありません。
気づいてください。
「立派な人」になるより
基本的なことがあります。
「普通の人」になることです。
<普通の人は「普通」を達成できている>
立派な人にならなくてもいいのです。
普通の人でいいのです。
立派な人になるのは難しくても、
普通の人なら難しくないでしょう。
実際のところ、普通で十分です。
普通の人は
「普通」が達成できているのですから、
十分誇らしいことです。
少なくとも平均を達成できています。
当たり前のことが当たり前に
できているということです。
普通とは「基本」です。
基本ができているのなら十分です。
親・上司・先輩など、
手本とされる立場であっても、
普通の人を目指すことです。
普通の人であっても、普通に尊敬され、
普通に人望を集めることができます。
きちんと感謝されます。
いきなり高い目標を目指さないことです。
立派な人は、
普通を達成できた上で余裕が残っているとき、
目指せばいいことです。
普通の人になれるだけでも、
十分素晴らしいことです。
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