自分の限界を超える方法<29>
夢や目標に向かっていると、
批判を言われる場面に遭遇します。
批判を言われないようにしたいところですが、
あなたを悪く思う人はいるもの。
批判されたとき、どんな対応をするか。
ここは、
批判の流れとその後の運命を決める、
大切な場面です。
<批判に批判で言い返すのは、
最もやってはいけない対処>
あるとき、
人から厳しく批判をされることがあります。
「下手だね」
「くだらないね」
「どうせ失敗するよ」
「恥ずかしくないの?」
「そんなことをやっても意味がないよ」
批判をされたとき、
あなたならどう言い返しますか。
名誉と尊厳を
傷つけられたことに腹を立て、
言い返したくなるかもしれません。
しかし、
これは一番やってはいけない対応です。
批判に批判で言い返すのは、
最もやってはいけない対処です。
相手の挑発に乗ったことになります。
相手と同レベルになってしまいます。
批判を言い返したところで、
丸く収まることはありません。
相手はますます調子に乗って、
批判がエスカレートするでしょう。
どちらか一方が燃え尽きるまで、
くだらない批判の応酬が続くことになる。
これほど醜いことはありません。
幼稚なことであり、
子供の口喧嘩と同じです。
批判に批判で返すのは、
子供の対応なのです。
<批判は感謝で言い返す>
批判されたときの対応はシンプルです。
批判されたら、感謝で言い返しましょう。
「なるほど! 鋭い意見ですね。
ありがとうございます」
「おかげで新しい知見が得られました。
ありがとうございます」
「目からうろこが落ちました。
今まで気づきませんでした。
ありがとうございます」
感謝すれば、批判してきた人は、
きょとんとした表情をするでしょう。
批判してくる人は、
あなたを困らせることが目的です。
批判したにもかかわらず感謝されると
「困らせる」という
目的が達成できなくなります。
意外な反応にどう対処していいかわからず、
困るでしょう。
批判すればするほど感謝されるので、
それ以上何も言えなくなるのです。
<感謝の理由が見当たらなければ
「気力の向上」という理由が効果的>
感謝の理由が見当たらなければ
「気力の向上」という理由を使いましょう。
「厳しい言葉のおかげでやる気が出てきました。
ありがとうございます」
「気持ちが引き締まりました。
気合を入れてくれてありがとうございます」
「目が覚めました。
厳しいご指摘に感謝いたします。
『愛のむち』として受け止めさせて
いただきます」
「あなたのような人が私には必要です。
これからもよろしくお願いいたします」
こうした言い方をすれば、
嫌でも相手は困ってしまうでしょう。
相手は
「批判を続けても、らちがあかない」と思い、
いずれ批判が収まってくるのです。
大人なら、
大人らしい対応を心がけましょう。
常に冷静で落ち着いた振る舞いを
心がけること。
批判に感謝で返すのが、
大人の対応です。
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