人から愛される言葉の習慣<18>
ほかの人が
「A」というニュースを知っているとは
限りません。
常に自分と相手とのギャップを埋めるのが、
スムーズなコミュニケーション術です。
ニュースに限らず何でもそうです。
IT業界の人は、いつもITに接しているので、
ハードウエアやサーバーのような専門知識が、
基礎知識だと勘違いしてしまいます。
ほかの誰もが知っていると
思い込んでしまいます。
医療関係に勤めている人は、
医学や病院の状況など当たり前に目にしているので、
誰もが知っていると思い込んでしまいがちです。
スポーツ関係の仕事をしている人は、
どこの国はどんなスポーツが強いのかも
一般常識だと決め付けてしまいがちです。
自分が知っていることは、
誰もが知っているだろうと勘違いをしてしまいます。
専門的な知識を、
さも当たり前のように口にしてしまいます。
相手が話についてこられなくて、
場が白けるときがあります。
専門的な用語で専門的な内容では、
相手も話についてこられるはずがありません。
これは口で言うのは簡単ですが、
難しいです。
私の場合は、校正を担当している方に
「意味の分かる内容ですか。
分からなければ言ってください」と
お願いをしています。
自分以外の他者に
読んでもらうというのは大切です。
専門的な話になっていないか。
著者にしか分からない話になっていないか。
分かりにくい話し方になっていないか。
他人に見てもらうようにしています。
自分が話を始めるときに
「自分が今しようとしている会話は、
相手に分かる内容かな」と
考えるだけでも違います。
ワンクッションを置いて、
考えてから話し始めるだけでも、
だいぶ分かりやすい内容になるでしょう。