素の自分を出す方法<10>
「立派に見せよう」とする人は、
立派ではない人。
「立派に見せよう」とする行為は、
自分に自信がないことから始まります。
自分に自信がないから、
立派に見せようとします。
本当に自信がある人は、
立派にしようとする努力はしません。
何をしても立派に映るからです。
自信のない人が、
立派にしようと思えば思うほど、
心は苦しくなります。
では、自信のない人は、
どうすればいいのでしょうか?
ありのまま「自信がありません」と
言えばいいのです。
フランス料理を食べに行き、
ワインの話になると、
偉そうに話し始める人がいます。
「このワインは、1994年に製造だから、
かくかくしかじか」
「赤ワインは、ポリフェノールが含まれて、
健康にいい」
ワインを選ぶときには、
ソムリエというワインの専門家がいます。
「好きな人の前だから恥ずかしい姿を
見せたくない」と知ったかぶりをすると、
逆に恥をかきます。
素人は、プロのソムリエには、
かないません。
ソムリエや好きな人の前で、
偉そうに見せようとすると、
弱い犬が吠えている姿に映ります。
知ったかぶりの態度は、
ソムリエにも好きな人にも、
すぐ見抜かれます。
自信がない人は、無理をして立派に
見せようとする必要はありません。
ただ、ありのまま正直に
「自信がないんです」「分かりません」
「教えてください」と言えばいいのです。
分からないときには
「分からない」と言って、
先生に教えてもらうのが、
一番かっこいい。
自信がないときには
「自信がない」と言って、
先生からのアドバイスをもらうのが
一番いい。
「立派に見せよう」という束縛から
解放され、ありのままの自分を
出していくことが、一番かっこいいのです。
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