脳を刺激する歩き方<21>
高校生のころ、
受験対策として英会話のリスニングのため、
イヤホンをつけながら歩いていました。
アメリカ留学中にも、
携帯オーディオプレーヤーを使って、
英会話の音声を聞いていました。
そんなとき、気づいたことがあります。
椅子に座って聞いているより、
歩きながらのほうが、なぜかよく聞き取れます。
会話の内容が、すらすら頭に入ってきやすい。
かなりはっきり差が感じられるほどでした。
なぜでしょうか?
それは歩くことで、脳に循環する血液量が増え、
脳が活性化されるためです。
歩いていると、呼吸回数が増えます。
それは、
たくさんの酸素を吸い込むということでもあります。
脳の重さは、
体重のおよそ2パーセントしかありませんが、
酸素をおよそ20パーセントも消費するところです。
脳は小さくても、大量の酸素を消費するところです。
歩くとどうなるでしょうか。
運動することで、血液の循環がよくなります。
血液の循環がよくなるだけではありません。
有酸素運動ともなれば、深い呼吸によって
普段より大量の酸素を吸うことになります。
より酸素を多く含んだ血液が、
脳へ循環されるようになります。
酸素が増えて、血液循環もよくなる。
その結果、脳が活性化されます。
散歩をしていると、じっとしているより、
五感が研ぎ澄まされた経験はありませんか。
行儀は悪いですが、
食べ歩きのほうが食事はおいしく感じられるのも、
理由の1つです。
歩きながらのほうが、
人との会話が盛り上がりやすいのも、同じ理由です。
歩きながらのリスニングが聞き取りやすくなるのは、
そうした理由からです。
素晴らしいウォーキングの力、有酸素運動の力です。
英会話のリスニングは、
歩きながらのほうが効率はいいのです。