大切な日常言葉<21>
大切な日常言葉<20>
大切な日常言葉<19>
「お先にどうぞ」です。
レディーファーストとは「譲ること」です。
譲る行為は、余裕を表現しています。
「自分は急いでいない、大したことない、
後から追いかけ追いつくことができます」と
いった余裕なのです。
かっこいいです。
女性だけに限らず、年配者や障害者にも
「譲る」という精神を持ちましょう。
芥川龍之介の有名な文学作品に
『クモの糸』というのがあります。
主人公は悪人で、
死んだ後地獄に落ちてしまいますが、
生きているときに1回だけ、
クモを助けたことがあります。
お釈迦様は、
主人公を1回だけ地獄から引き上げる
チャンスをあげようと、
天からクモの糸を1本下ろします。
主人公は、地獄から抜け出したいと、
一番乗りでクモの糸に飛びつき、
這い上がっていきます。
後から、
追ってくる人もクモの糸に飛びつきます。
主人公は、
クモの糸が切れてはいけないと、
足でけ飛ばします。
それを見たお釈迦様は
「彼には思いやりがない」と残念に思い、
クモの糸を切ってしまいます。
主人公には
「譲る」という余裕がなかったのです。
物語の場面は、死んだあの世の話であり、
極端な例ですよね。
しかし、極端な例だからこそ、
分かりやすいのではないでしょうか?
生きているこの世の世界でも、
通じる内容です。
常に「譲る精神」を持ちましょう。
助け合うのです。
そのときには
「お先にどうぞ」という一言があれば、
さらに印象がよくなります。
余裕のある人は、
ずうずうしく自分一人が前に出る人ではなく、
相手に譲ることのできる人なのです。
大切な日常言葉<18>
大切な日常言葉<17>
大切な日常言葉<16>
もし」は面白い言葉です。
「もし」には、2つの意味があります。
創造力をアップさせるおまじないとしての
使い方と、友達のことをもっと知るための
使い方です。
「もし」を自分に使うと、
創造力をアップさせることができます。
人間の想像力を上げるときには、
特別なことをする必要はありません。
セミナーや、
通信教育や学校にも行く必要はありません。
ただ自分で自分に「もし」と唱えるだけで、
想像力はついてきます。
私は日頃からいろいろなことを考えています。
そんなとき私の頭はどうなっているのかというと
「もし」でいっぱいです。
無限に「もし」を唱えています。
「もし」と自分に唱えることで、
自分が自分に問題を出して、自分で答えます。
自問自答ということです。
絶対の答えはありません。
自分が考えたことは何でも答えになります。
世の中には、ルールというのがあります。
たとえば、赤信号は止まれ、青信号は進め、
というルールがあります。
このルールは絶対なのかというと、
そうではありません。
このルールを無視できる世界があるのです。
頭の中です。
頭の中は、何でも可能になる世界です。
頭の中なら、一瞬でイタリアに行けるし、
宇宙飛行士になることも、
アメリカ大統領になることも、
何でもできるのです。
自分の頭で「もし」を唱えることは、
無限に広がる答えを考えることです。
たった1つの絶対な答えなんてありません。
答えは、
人間が考えた人間のためのルールなのです。
想像力を身につけたければ
「もし」と自分に唱えるだけでいいのです。
もう1つの使い方は、
友達と仲良くなるための使い方です。
- 「もし、宝くじで100万円当たったらどうする?」
- 「もし、君が僕なら何をしたい?」
- 「もし、旅行できるとしたらどこに行きたい?」
こうして友達に質問していけば、
コミュニケーションの幅を広げることができます。
友達と仲良くなるために、
コミュニケーションすることが必要です。
コミュニケーションは、
難しい論理的なことを話す必要はありません。
たわいない会話でいいのです。
「もし、
宝くじで100万円当たったらどうする?」も、
しっかりしたコミュニケーションです。
どのような答えでも間違っていないし、
どう答えてきても、話があとに続きます。
どんどん話していくことで、
その人の「人となり」が見えてきます。
相手のことをもっとよく知りたいから、
相手に「あなたはどんな人ですか」と聞くのは
下手な質問の仕方です。
そんなときこそ「もし」を使うのです。
「もし、結婚するとしたら、いくつくらいが理想?」と
聞くことで、答えが返ってきます。
相手が「27歳くらい」と答えるところに、
その人が表れます。
「27歳」という数字で返ってくることで、
その27には、何かこだわりや考え方が
こびりついているのです。
そのこびりついたことから、
相手を知ることができます。
たわいない答えほど、偽りのない答えです。
私の母に、
父のことをどう思っているのかを聞くときに
「お父さんのこと、どう思う?」と聞くのは、
下手な質問の仕方です。
「もし、お父さんと結婚していなかったら、
どうしていたと思う?」と質問するほうが、
父へのこだわりを知ることができます。
その父へのこだわりから、今度は、
母を知ることができます。
そのこだわりを持っていることから、
母の「人となり」を学ぶことができるのです。
「もし」と言って、質問することで、
その人の普段見えない心が見えてくるのです。
創造力をつけたければ、
自分に「もし」を使おう。
大切な日常言葉<15>
- 「……」
これほど強力な魔法の言葉はありません。
使い方しだいで、武器にも防具にもなり、
諸刃の剣です。
言いたいことがたくさんあって
何も言えないときには「……」となります。
「あなたには言う価値がない」と
言ったときも「……」となります。
それから、
喜怒哀楽も「……」で表現できます。
たくさんの気持ちを伝えるために、
たくさん「言葉」を言うことは、
たしかに必要です。
しかし「……」ほど、
たくさんの気持ちがこもった
言葉はないのです。
「……」とは、いわゆる沈黙です。
友達と電話で話しているときに、
沈黙になってしまう瞬間と言うのがあります。
話の流れから「……」となって
しまうことがあるのです。
こんなときの「……」は、奥が深いです。
言うことがなくなったり、
どう表現していいのか分からなかったり
したときなど、たくさんの意味が考えられます。
「……」は、無限に解釈できるのです。
友達関係から、恋人関係に発達していくほど、
実は「言葉」でのコミュニケーションの量が
減ります。
代わりに、
スキンシップやアイコンタクトになり、
結果としてコミュニケーションが
「……」になります。
お互いのことがだんだん分かり、
言葉で意思疎通をする必要がなくなるのです。
本当に仲のいいカップルはあまり話しません。
究極のコミュニケーションは「……」です。
もはや言葉で表現しきれない心の気持ちは
「言葉」では伝えることができないのです。