人から愛される言葉の習慣<30>
偽薬も、嘘の薬です。
「車酔いにすごく効き目あるよ」と
言って手渡されたのが、
実は単なる小麦粉だとしても、
本物だと思い込めば、効き目があります。
「効き目がある」と本人が思えば、
本当にそうなります。
「そうだそうだ」と思っていると、
プラシーボ効果で、
本当にそうさせる力があります。
悪いことを思い込ませるのはいけませんが、
相手の体力が回復したり、希望を抱いたり、
人を助けるような嘘は、OKです。
末期の病で入院している患者に
「あと余命3カ月です。もうダメですね」と、
正直な発言をすれば、誰でも絶望します。
もしかしたら、
余命をもっと縮めてしまうかもしれない。
しかし、嘘でもいいから
「あと少しで回復しますよ」という
明るい未来の話をすれば、一転します。
たとえ嘘だったとしても、
そういう明るい希望を抱いていれば、
冗談が現実になります。
事実、
それで末期のがん患者が奇跡的な
回復をした例がいくつもあります。
そういう嘘は、神様も許してくれるのです。
人から愛される言葉の習慣<29>
・「あのころはよかったね。昔は体が丈夫だったのにね」
・「昔はよかったな」
・「あのころが一番元気だった」
誰でも年を取れば、衰えます。
人間だからです。
昔と今とを比べれば、
若いころのほうが元気で活動的です。
そのため、昔の話をすると、
結果として元気をなくしてしまう
場合が多いです。
若くて体力のあった若いころと年老いた今とを
比較されるような話し方をされれば、
誰でも元気がなくなるに決まっています。
では、どんな話をするのかというと
「明るい未来の話」です。
・「病気が治ったら、また温泉に行こうね」
・「リハビリで動けるようになったら、また犬と一緒に散歩しようね」
・「家では孫が待っているよ。元気になった姿を孫に見せないとね」
そういう明るい話をします。
すると患者はぱっと明るくなり、
元気を取り戻します。
患者を「早く回復したい」という
気持ちにさせることです。
明るい未来を思い描かせることが大切です。
明るければ明るいほどいい。
「早く活動を再開したい」という
明るい未来が動機になり、
けがや病の回復が早くなります。
「病は気から」と言います。
病は気から治していきます。
本人がそういう気持ちになれば、
そういう力が発揮されます。
事実として過去には、
末期のがん患者が明るい未来の希望を
持つことで奇跡的な回復を見せた例が、
いくつもあります。
「明るい未来の話には、
薬では治せない病を治すほどの力がある」と
いうことです。
主治医の医者は、私に
「どんな薬より効き目がある」と
断言しました。
患者に話しかけるときには
「過去の話」はできるだけ避けて、
明るい未来の話をしましょう。
ぜひ、
あなたにも知ってもらいたいアドバイスです。
人から愛される言葉の習慣<28>
人から愛される言葉の習慣<27>
人から愛される言葉の習慣<26>
人から愛される言葉の習慣<25>
人から愛される言葉の習慣<24>
- 「声が小さい! やり直し!」
先生はまた廊下に出て、初めからやり直します。
「テイク2」です。
一度目と同じように、
わざとらしくドアを大きく開けた後、
大きな声で「おはよう」と言います。
さすがに2回目ですから、
生徒の全員がK先生の大声に負けないように
「おはようございます」と言い返します。
生徒全員の声が合わさると、
逆にK先生の声より大きくなり、
先生が押されるほどです。
その瞬間、元気のスイッチが入ります。
だらりとしていたクラスの雰囲気が、
ぱっと明るくなります。
もし2回目の返事も元気がなければ、
先生は3回でも4回でも繰り返します。
クラスの元気が出るまで、
授業を始めませんでした。
これが先生の素晴らしい授業の方法でした。
うまいスタートダッシュです。
明るい雰囲気から始めると、
授業中も明るい雰囲気が続きます。
だからK先生の授業はいつも
明るくて元気がいっぱいだったのです。