散歩ダイエット<18>
日と比べて1キロ痩せたと喜ぶのは、
大きな思い違い。
お風呂でしっかり汗をかいて、
体重計に乗ったときのことです。
- 「やった。昨日より1キロ痩せているぞ!」
体重計にのるや否や、大喜び。
たくさん運動をして、
お風呂でもしっかり汗をかいたので、その結果、
多くの脂肪を燃焼して痩せられたのだろうと思います。
しかし、
夢を壊すようで申し訳ないですが、
おそらくこれは誤りです。
たしかに体重が1キロ軽くなっているのは事実ですが、
脂肪を1キロ燃焼したとは考えないほうがいいでしょう。
生物学の観点から、
それほど早く脂肪が1キロ燃焼されるはずがありません。
脂肪1グラムというのは、およそ9キロカロリーです。
つまり、脂肪1キロをカロリーに換算すると、
およそ9,000カロリーです。
私たちが通常、
1日に摂取するカロリー量は2,000カロリー前後ですから、
いかに大きいかお分かりでしょう。
ということは、
脂肪1キロ減らして痩せようとするならば、
9,000カロリー分を消費しなければ
ならないことになります。
たった1日で9000カロリーというのは、
ほぼ不可能ともいえる領域です。
1週間かけても、難しいくらいです。
では、なぜ体重計に乗ったとき、
昨日と比べて1キロ痩せたのでしょうか。
お風呂でたっぷりかいた汗に加え、
トイレで尿や便などの排泄物が体外へ排出されたため、
体重が減ったことが考えられます。
お風呂場でたっぷり汗をかいたり、
トイレで尿をしたりすれば、
すぐ体重は減ってしまいます。
痩せたと思って喜びたいところですが、
厳密に「痩せた」とは違うのです。