一歩踏み出す勇気を出す方法<14>
冗談を言うときは、十分注意してください。
冗談を言えば、笑いが起こり、
ぱっと明るい雰囲気が広がります。
打ち解けた関係なら、
積極的に面白い冗談を言ってみるのも
いいでしょう。
少しくらい冗談がスベっても、
ごあいきょうで笑ってくれるでしょう。
面白い冗談が大好きな人もいるはずです。
冗談を言えるのは、
頭が柔らかい証拠でもあります。
冗談を言わないより言う人のほうが、
魅力を感じます。
人を笑わせることが
自分の生きがいという人もいるでしょう。
では、
面白い冗談なら何でもいいかというと、
それは違います。
冗談には、
特に注意したい点があるため、
意識しておくのがいいでしょう。
軽い気持ちで「ばかだな」「くだらない」
「死んだほうがいいよ」と言ったとします。
自分では冗談のつもりであっても、
実際はわかりません。
相手は真面目に受け止め、
傷つくかもしれません。
「笑ってくれるだろう」と思った冗談が、
かえって相手を不快にさせてしまうのは、
よくある失敗です。
場合によっては、
長く引きずる可能性もあります。
冗談とはいえ、たった一言が心の傷になり、
一生残ることもあります。
冗談を言うときには、十分な注意が必要です。
気づいてほしいことがあります。
冗談の面白さは、
言う側が決めるものではありません。
言われる側が決めるものです。
いくら言う側が「面白い」と思っていても、
受け止める側が「NG」と思えば、
逆効果です。
「面白い冗談を思いついた」と思っても、
自分がそう感じるだけであって、
相手は面白く感じないかもしれません。
独りよがりの冗談は寒いだけ。
冗談を言うときは
「自分がどう感じるか」ではなく
「相手がどう感じるか」で考えることが
大切です。
そもそも世の中には、
冗談が通じない人もいます。
頭が固い人がいるように、
冗談に否定的な人もいるもの。
「冗談が嫌い」という人もいます。
冗談が嫌いな人には、
どんな冗談を言っても通じません。
どんな冗談も、
すべて悪いほうに受け止められるでしょう。
<冗談が通じる相手とはいえ油断禁物>
「冗談が通じる相手だから、
冗談を言ってもいいだろう」
実はここにも落とし穴があります。
表向きは平気に見えても、
心の中では傷ついているかもしれません。
にこにこ笑っていても、
実際はむっとしているかもしれません。
その場の雰囲気を壊さないよう、
気遣ってくれていることもあるでしょう。
「冗談の面白さは、言う側ではなく、
言われた側が決めるもの」という
鉄則を思い出してください。
心が大きい人でも、限界があります。
我慢ができなくなって、
あるとき怒りを爆発させることもあります。
特に人格や尊厳を傷つける冗談は、
自分を否定された気分になるでしょう。
たとえ相手が親友であっても、
人格や尊厳を傷つける冗談は
言わないほうがベターです。
相手を快にさせるより、不快を避けること。
「むっとするかな」「気を悪くするかな」と
感じるなら、言わないのが無難です。
「言わなければいけない」と思って言う冗談は、
たいていスベります。
焦る気持ちがあると客観性が失われ、
誤解を招く冗談を言いやすくなります。
後から「言うべきではなかった」と
後悔することになるでしょう。
「冗談を言わなければいけない」と
思っているなら誤解です。
冗談は、
無理に言わなければいけないものでは
ありません。
お笑い芸人のように、
職業にしているなら別ですが、
普通の人が無理に心がける必要はありません。
無理に冗談を言うくらいなら、
言わないほうがましです。
自分の冗談に自信がなければ、
控えておくのが無難です。
ちょっとした冗談で、誤解され、
関係が悪くなるのは損でしょう。
冗談を言わなければ、
相手を傷つけることはありません。
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