心が軽くなる方法<09>
勝つと分かって挑む戦いより、
負けると分かって挑む戦い。
勝負には、勝ち負けがあります。
勝つと分かれば戦いに挑み、
負けると分かれば戦いを避けるのが、
普通です。
勝つと分かっている戦いは、
勇気がなくても、堂々とできます。
実力が上であるため、
相手をすっかり打ち負かし、
気持ちいいでしょう。
一方、
負けると分かっていれば、
逃げるのみです。
わざわざ自分から負けにいっても、
惨めな思いをするだけです。
野生動物ですら、負けると分かれば、
ためらいなく逃げます。
しかし、人間は違います。
人間の場合、負けると分かっていても、
挑まなければいけない戦いがあります。
たとえば、妻が、
5人のちんぴらに絡まれたときです。
夫は、負けると分かっていても、
命懸けで助けなければいけません。
1対5では、
勝負の結果が目に見えています。
たとえ結果が目に見えても、
やはり愛する人をほうってはおけないのです。
人間しかできない、特殊な行動です。
「勝つから素晴らしい。負けるから惨め」とは
限りません。
たとえ負けたとしても、
愛する妻を助けようとする夫の行動には、
価値があります。
「どうしても譲れない」というのは
「そこに本物の愛がある」ということです。
譲れないことがあるから、
その人は幸せです。
人生には、負けると分かっていても、
挑まなければいけないことがあります。
そこで、
あなたの気持ちが試されるのです。
#心 #本物