人生を明るく生きる方法<11>
親しき仲にも礼儀あり。
親しき仲にも礼儀ありです。
仲のいい友達とは、気持ちが緩むため、
言葉遣いが乱暴になることがあります。
こちらが乱暴な口になると自然と
相手も乱暴な口の利き方になります。
逆に、
こちらが丁寧な口の利き方になると自然と
相手も丁寧な口の利き方になってくれます。
人はすべて、自分の鏡です。
口の利き方には、思いやりが表れます。
相手が反応しているのは、
その思いやりにです。
口の利き方に限らず、
思いやりを含む行為ならすべて共通します。
礼儀やマナー、習慣など、
こちらが意識的に思いやりを持って
行い続けるなら、
その思いやりは必ず相手に届きます。
すぐは難しいかもしれませんが、
ゆっくり少しずつ伝わっていくものです。
昔、私はよく親に反抗したものです。
思春期で自分が確立されつつある
時期ですから、自分を認めないものには
冷たくしていました。
親に冷たくしていても、
親はそれでもなお根気よく温かく
接してきました。
私が親の温かみに気づくまでに、
長い時間がかかったものです。
7~8年は、かかりました。
「自分はこんなに冷たくしているのに、
なぜあれほど優しいのだろう」と、
ある日、ふと思いました。
親の温かさに気づいたのです。
子への思いやりが、
ようやく伝わった瞬間でした。
相手が、
礼儀よく接してきてくれているため、
それからはこちらも自然と礼儀が
よくなっていきました。
親しき仲にも礼儀ありです。
仲のいい友達だからとはいえ、
親だからとはいえ、
乱暴にならないようにしましょう。
礼儀よく接してくれるのは、
相手が思いやりを伝えようとしているからです。
仲のいい友達や親は、一生の宝物です。
大切にしましょう。