人から愛される言葉の習慣<17>
余裕がないときほど、
ある日のことです。
友達が、私を見て言いました。
・「どうせ暇だろ。助けてくれ」
私はむっとしてしまいました。
友達は忙しくて、
少しでも協力がほしいという状況のようです。
1人の力では解決できないことなので、
ほかの人の手を借りたいようです。
それは、見てすぐ理解できました。
たしかに私は時間に余裕がありました。
しかし、なかなか気が進まない。
偉そうで乱暴な言い方が、
頭に引っかかっているからです。
「助けよう」という気持ちが急に
冷めてしまいます。
偉そうな言い方をされると、
不機嫌になる人もいるでしょう。
普段は丁寧な言葉遣いをする友達ですが、
そのときは珍しく乱暴な言い方でした。
おそらく余裕がない状況のため、
乱暴な言葉遣いになってしまったのでしょう。
困っているのは分かりますが、
とげのある言い方をされると
「助けよう」という気持ちもなくなります。
助けを求めた結果、
偉そうな言い方だったためにいざこざになり、
逆にトラブルを増やしてしまうかもしれません。
問題は、言い方です。
こういうときは「今、大丈夫ですか」
「時間は空いていますか」と丁寧に
相手の状況を尋ねる言葉から始めることです。
「時間なら空いていますよ」と返事が来れば
「困っているので助けてもらえませんか」という
流れになります。
摩擦がないので、
スムーズに応じることができます。
丁寧な言い方だからこそ
「助けよう」という気持ちも出てくるでしょう。
余裕がないときほど、
乱暴な言葉遣いに注意です。