人から愛される言葉の習慣<04>
いきなり用件から言い始めない。
- 「資料作成を手伝ってください!」
いきなり友達が、用件をあなたに言います。
いきなり「資料作成を手伝ってください!」と
強い口調で言われると、少し構えます。
何だか困っているという雰囲気は理解できますが、
いきなり用件から言い始めるのはとげがあります。
- 「なんだよ。いきなり。どういう意味があるんだ」
いきなりの命令ですから、誰でもためらいます。
人によっては、
むっとする人や不快と感じる人もいるでしょう。
本人の頭の中では、次のようになっています。
- 資料作成が期日までに間に合いそうにない
- とても困っている
- だから資料作成を手伝ってほしい
プロセス1と2を飛ばして、
プロセス3をいきなり口にしてしまっています。
焦っているときには、ついそうなります。
そういうときによい表現があります。
「困っているんです」と言えばいい。
「困っているんです」と言われれば、
困っている状態がストレートに
相手に伝わります。
相手は「助けが必要な状態なのだな」と
状況を予感でき「どうしたんですか」と
聞き返してくることでしょう。
「資料作成が間に合いそうにない。
困っている。だから手伝ってほしい」という
スムーズな話をすすめることができます。
そういうスムーズな話ができれば
「それはたしかに大変だ。助けてあげよう」という
気持ちが湧き起こります。
スムーズに会話が進みます。
ポイントは、
素直に自分の気持ちを表現することです。
悲しいときには「悲しいんです」から始め、
怒っているときには「怒っています」から
始めます。
その人の喜怒哀楽が理解できることで、
どのような話が展開されるのか、
聞く姿勢を整えることができるのです。