やる気を出す方法<04>
やる気になっているときというのは、
他人のために一生懸命になっているときです。
「自分のために」と思うと
「これをやるのは、また今度でいいか」と
気が緩んでしまいがちです。
けれど他人のために何かをしているときには
「やらなきゃ!」という気分になっているため、
自然と体が動き始めます。
私は学生時代、
クラスの情報収集をしていました。
学校の友達にクラスのアンケートを採って、
どのクラスがいいのかを聞きます。
もし使い終わったノートやテストに関する
情報があれば、集めるだけ集めます。
当初は、私が自分のとるクラスのために
役立てようと始めただけです。
それが、途中で趣旨が変わりました。
私がクラスの情報を集めているということが
どこから漏れたのか、広まっていきました。
私のところに「何かいいクラスの情報ない?
~のクラスって、どんなクラス?」と
聞きに来る人が押しよせてきました。
実は、私はとても嬉しかった。
自分の行っていることが、
誰かの役に立てればいいなと思い、
喜んで情報を提供します。
学校とはいえ、情報社会なのです。
噂がいったん広まると、
さらに情報が集まってきます。
みんなが情報のために一致団結します。
クラスの情報が、
電話やメールで私のところへ報告されます。
私はいつの間にか、
情報のまとめ役をしていました。
いっときは自分の勉強どころではなかった
時期もありましたが、
たしかにやる気が出ていました。
「自分のために」より「みんなのために」と
思うほうが、やる気が出るのです。
これが自分の学生生活にも大いに
役立ちました。
「自分のために」より「みんなのために」と
思うほうが、期待されていると、
やる気が出てくるのです。