so-syarugenkijin’s diary

健康オタク歴50年が健康方法について投稿します

脳を刺激する歩き方<22>

 
くことは、
腰痛 

歩くことは、腰痛に効く。 | 脳を刺激する30の歩き方

 

骨」と一言で言っても、

小さな骨の連続から成り立っています。

 

その骨と骨との間には、柔らかい椎間板があります。

 

おかげで背骨は180度、

柔軟に曲がるようになっています。

 

若いときには、椎間板は分厚く、柔軟性を保っています。

 

しかし、年を取ってくると、次第にすり減って薄くなり、

背骨の骨と骨同士が摩擦を始めます。

 

これが、背骨を通る神経の束を刺激して、

腰の痛みを引き起こすとされています。

 

腰痛は、ある程度、年を取ればなりやすい病です。

  • 「そうか。ならば腰に負担をかけないほうがいいだろう。

   運動は控えめにしよう」

 

そういう感覚を持つのが一般的でしょう。

 

しかし、必ずしもそうとは限りません。

 

腰痛の原因調査のため、専門家がアフリカの

タンザニアに住む「ハザ族」を調査した結果があります。

 

ハザ族は、

1日平均15キロも歩く狩猟採集生活を送っています。

 

私たち先進国の人間であれば、

1万歩歩くだけでもやっとですが、

15キロといえばおよそ3万歩に及ぶ歩数です。

 

ハザ族は、その日の食事になる獲物を狩りに出かける

「狩猟採集生活」を送っているため、毎日よく歩きます。

 

これだけ歩いていれば、当然、腰には大きな負担がかかり、

腰痛になっている人も多いのではないか。

 

調査団たちは、そういう予想を立てていました。

 

ところが意外な調査結果が出ました。

 

普通に生活をしている人で腰痛に悩んでいる人は、

なんと1人もいませんでした。

 

多くの人が腰痛になっているのではないかと

思われていただけに、大変な驚きだったとのことです。

 

この結果から、

歩くことは腰痛にいいことが分かってきました。

 

では、なぜ歩くことが腰痛の防止につながるのでしょうか?

 

一説によると、歩くことで背骨を

刺激するのがよいのではないかとされています。

 

歩くとき、体は軽く上下に揺れます。

 

このとき、背骨にも上下の刺激が伝わります。

 

この刺激によって、椎間板を形成している

コラーゲンの生成を促す効果があるため、

腰痛になりにくいのではないかとされています。

 

正確なメカニズムはまだ究明中ですが、

いずれにせよ歩くことが腰痛に利くことは

間違いないようです。

 

  • 「そうか。ではさっそく今日から腰痛改善のために歩こう」

 

ここで、1つ注意も必要です。

 

腰痛の予防のため歩くのはあくまで、

まだ腰痛になっていない人です。

 

腰痛になって腰を痛めている人は、

すでに問題を抱えていますから、

歩くことで逆に腰を痛める可能性もあります。

 

また、腰痛の原因は、単純なようで実は複雑です。

 

椎間板の異常だけでなく、

精神的なストレスが腰痛に関係することもあります。

 

すでに腰に痛みを抱えている場合、

素人だけでの判断は難しいため、

必ず担当の医師に相談してからにしましょう。