脳を刺激する歩き方<18>
「歩く時間」を作るより、
自然に歩ける空間を作る。
あらためて「散歩」という時間を作らなくても、
自然と生活の中で歩くことができるのなら一番です。
「そうするしかない状況を作る」ということです。
「歩く時間」を作るのもいいですが、
普段生活をしているだけで歩ける状態を作るほうが、
はるかに継続しやすいからです。
少し部屋の中を、振り返ってみましょう。
生活の中に、
散歩をせざるをえない状況を作るといいでしょう。
さまざまなところに意識を向けて、
歩く量を増やす工夫を考えてみましょう。
たとえば、
2階建ての一戸建て住宅に住んでいるのなら、
自分の部屋を2階に移動させるのも手です。
階段は、急な坂が特徴です。
たとえ上り下りする距離が短くても、
急な坂を上がったり下ったりで、
いい運動になるはずです。
自分の部屋に行くとき、
階段を上り下りしなければなりませんから、
毎日一定の運動を維持できます。
1階建ての住宅であれば、
わざとトイレから遠い部屋を
自分の部屋にしてもいいでしょう。
トイレは1日に何度も行く場所です。
家の大きさにもよりますが、
少しでもトイレまでの距離が遠くなれば、
1日全体でそれなりの距離を歩くことになるでしょう。
年間を通してみれば、
健康面にも必ずいい影響が出ます。
また、家の固定電話を「部屋の中」ではなく
「廊下」に設置するのも妙案です。
電話が鳴るたびに廊下まで歩くことになります。
さすがに電話がなれば、重い腰も上げやすくなります。
どれも「面倒」と言えば、それまでです。
しかし「運動できる」と思えばいい。
そのほか、何か工夫はありませんか?