脳を刺激する歩き方<06>
私は散歩をするとき、
テーマを決めてから歩くことがよくあります。
時には気分転換でぼうっと歩くときもありますが、
まれです。
「テーマを決めて歩く」というのはポイントです。
なんでもいいので、
問題意識を持つことが大切です。
「何か面白いことはないかなあ」という
抽象的な考えではなく「車」「洋服」など
具体的な問題意識を持っています。
やってみると分かりますが、
これは面白い体験ができます。
次々と発想や発見が得られやすくなります。
たとえば、以前に実際あったお話を1つしましょう。
- 「よりよい子育てとは何だろうか」
子育てについての問題意識を強く持ちながら歩いていると、
不思議な出来事が起こり始めました。
なぜか町中に子供が増えたような気になります。
急に、
町の子供の人口が2倍くらい増えたかのようでした。
たくさん目につくようになりました。
本当は、何も変わっていません。
単に自分が「上手な子育て」という
問題意識を持つことで、子供に目を向けやすくなり、
町中に子供が増えた気になりました。
女性が妊娠すると、町中に妊婦さんが
増えた気になる話がありますが、それと同じです。
自分が妊娠しているため、
妊婦に対して注意が向けられるようになり、
町中に増えたかのような錯覚を受けます。
これを心理学では「カラーバス効果」と言います。
問題意識があると、そのことに自然と注意が向き、
発想・ひらめき・発見が増えます。
だからこそ、
歩くときには何かテーマを作ってから歩いてみましょう。
「日替わり定食」と同じく「日替わりテーマ」です。
今日は「車」。
明日は「建物」。
あさっては「草花」。
このように何か1つのテーマに絞って、
そのことについて考えながら歩いてみましょう。
思わぬ、アイデア、発想、発見が得られやすくなり、
これまで以上に散歩が楽しくなるに違いありません。